2020年生まれのおすすめMastodonサーバー3選

Fediverse Advent Calendar 23日目

はじめましての方ははじめまして.四宮るる (@4nomiya@nemushee.net) と申します.Web開発や競技プログラミングに取り組んでいる学生で,普段はMastodonでのんびりと呟いています.

今回は,2020年にオープンされたMastodonのサーバーの中でも,個人的におすすめしたいサーバーを3つご紹介したいと思います.皆さんのサーバー選びの参考になりましたら幸いです.

Mastodonでは「インスタンス」という名称を廃止しており,全て「サーバー」に統一されています.そのため,この記事でも「サーバー」という名称を使用しています.詳しくはこちらをご覧ください

1. Nemushee (nemushee.net)

追記: Nemushee.netは2021.05.20時点で404 Not Foundのレスポンスが返されています。閉鎖された可能性が高いと思われます。→一時的にサービスを停止していたとのこと。2021.05.21 23:00頃復活。

9月にまきのん氏 (@makinon@nemushee.net) が開設したサーバーです.ユーザー数は90人 (記事執筆時点) と,もうすぐ100人を突破しそうな勢いで順調に成長しています.

「眠しい人のためのサーバー」がテーマのサーバーで,LTLには常に眠しいトゥートであふれています.

Nemushee最大の魅力は,言葉にするのが難しいですが,暖かく包んでくれるような,まるでお布団の中に入っているようなゆるくて優しい雰囲気にあるでしょう.いわば「やさしいせかい」です.今まで訪れてきたFediverseの様々なサーバー・インスタンスの中でも,トップクラスに居心地の良い空間なのではないかと思っています.

ゆるい感じのサーバーでありながら,コミニュティは非常に活発で,最近では#NemuC2020のタグをつけてクリスマスの思い出を投稿するイベントなども行われていています.

また,サーバーがまきのん氏の自宅にあることも特徴です.そして何といってもまきのん氏... いや,まきのんちゃんがかわいい... 鯖缶がかわいい時点で素晴らしいサーバーに間違いありません.

2. まちカdon (machikadon.online)

8月にみねむ氏 (@Minemu483K@machikadon.online) が開設したサーバーです.

テーマは「かわいい物が好きな人が集まるサーバー」です.サーバー名は,『まんがタイムきららキャラット』(芳文社) で連載中の漫画『まちカドまぞく』にちなんでいます.2019年の夏にTVアニメ化され,その後二期の制作が決定するという,最近話題の作品です.

年齢層は10代後半~20代前半くらいのユーザーが多く,若い方が多いサーバーです.

カスタムCSSによって,ダークテーマがまちカドまぞくのキャラクターをイメージした配色に変更されているのが特徴です.ベースとなるダークグレーの色は,チャットツールとして有名なDiscordの背景色と統一 (HEX #363A3E) されており,見やすくなっています.

また,小田急丼の独自機能を改良したカスタムCSSである,#InstanceTickerが導入されていて,タイムラインに流れてきた投稿がどのサーバーからのものなのか,簡単に分かるようになっています.

余談ですが,サーバーのアイキャッチ画像 (記事の見出し下参照) の背景は,記事を公開した2日前に,みねむ氏がまちカドまぞくの舞台である,東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘で撮影した写真です.この日は私もみねむ氏と聖地巡礼をし,年末の思い出の1つとなりました.

サーバーへの負荷軽減のため,記事執筆時点で新規登録が承認制となっています.ご注意ください.

3. わたドン (watadon.com)

12月にセミ氏 (@semi2022@watadon.com) が開設した,オープンして1ヶ月ほどしか経っていない (記事執筆時点) ,生まれたてのサーバーです.

『コミック百合姫』 (一迅社) で連載中の漫画『私に天使が舞い降りた!』 (通称 わたてん) のファンが中心のサーバーですが,わたてんファン以外の方や,Mastodon初心者の方も歓迎しています.

まちカdonと同じく,カスタムCSSによるカスタマイズが行われていますが,こちらはダークテーマではなくハイコントラストテーマの配色が変更されています.お菓子が好きなわたてんのヒロイン,
白咲花ちゃんにちなんでチョコレートをイメージしたデザインとなっています.

わたドン最大の特徴は,サーバー内だけで使えるカスタム絵文字の多さでしょうか.わたてんにちなんだ絵文字はもちろん,記号系の絵文字のラインナップも豊富です.カスタム絵文字を組み合わせて文章にしたような投稿が多く,ローカルタイムライン (LTL) がにぎやかなものになっています.

まとめ

ここまで,3つのサーバーを紹介していきましたが,全てに共通する特徴は「登録人数が数十人規模の小規模サーバーである」ということです.「小規模」と聞くと,コミュニティがいわゆる過疎状態にあるイメージがありますが,Mastodon含めFediverseのSNSではそうとは限りません.今回紹介したどのサーバーもまだできて間もないですが,非常に活発な雰囲気を見せています.また,他のサーバーのユーザーもフォローすることができるため,どのサーバーにいても全部で20万を超えるFediverse全体のユーザーとつながることが可能です.

しかし,mstdn.jpやPawooなどといった大規模サーバーと比べると,LTLの流速が遅いというのは事実です.時間帯によっては30分~2時間の間,LTLに新しいトゥートが入ってこないというのも珍しくありません.そんな時は,大規模サーバーに戻ってみるのも良いでしょう.今回紹介した3つのサーバーの多くのユーザーの方は,大規模サーバーにもアカウントを持っていて,時間や場合によって使い分けているので,これが変わった使い方,というわけではありません.

このアイデアの他にも,Mastodonには様々な活用法があります.色々なサーバーを巡り,サーバー独自の機能や雰囲気を試してみることは,自分なりのベストな活用法を見つけるためのヒントになるかもしれません.皆さんも是非,今回紹介したサーバーに限らず,まだ知らないサーバーを見つける冒険に出かけてみてはいかがでしょうか.